愛犬福の事2

前回までの記事はこちら↓

愛犬福の事

面会の予約希望の連絡してからすぐ返答があった

1件、先約が入っていて、その後で良ければ

との事

なんだか…好きな子にフラれた?ような、どんよりとした残念な感情になった。もし決まらなければ連絡を頂けるとのことだったが、我々夫婦は半ば諦めムード…

面会あるならほとんど決まっちゃうだろうな…

そう思いながら念の為先約の方々が面会をする次の日に予約を入れた

面会は大抵保護主のおうちにお邪魔するようだ

期待してしまうとガッカリするので、面会は出来ないものと思いながら予約の前日を迎えた。つまり先約の方たちの面会日…

保護主から先約の方達が面会ドタキャンをしたと連絡があった

ドタキャンって久しぶりに聞いたな!と思いつつも、こんなに嬉しいドタキャンの連絡は無かったw

次の日、緊張とワクワクが混ざった気持ちのまま保護主のおうちにお邪魔した。

玄関を開けると待ってるはずの子がいない…

なんと、我々の足音に怯えて廊下の1番奥、洗面台のさらに奥の隅っこに逃げ込んでしまったらしい

福の近くまで案内してもらうと、こんなに震える!?って程ガタガタ震えていた

保護犬達の生い立ちや性格は千差万別

子犬の時から人に飼われていて人懐っこい子や反対に一度も人に飼われた事が無く、捕獲されて保健所で初めて人に触れる子、

福は完全に後者の子だった。

福は生まれて推定6ヶ月で餌に釣られて捕獲され、保護主の元に連れて来られるまで約2ヶ月

その間一緒に捕まった子達には処分されてしまった子達もいると言う。

自分に置き換えて想像してみた

普通に暮らしていて、スーパーとかコンビニで夜ご飯買おうと思ったらそこが実は頑丈な牢屋で、巨大な謎の生物に連れてかれる

そして一緒に捕まった人達が定期的に謎の生物に連れて行かれて帰ってこない

多分大抵の人は殺されている

自分はどうなるんだろう

そんな状況だ

想像しただけでもとんでもなく恐ろしい話だ

さらに保護主さんの話によると確保された犬たちは檻にいれられ、棒で小突かれる。

その瞬間、吠える犬・噛み付く犬は処分対象になりただ黙って怯えてる犬のみ譲渡されるのだそうだ。

福にとってはじめての人間の印象がこれだ

だから福は、

人が恐怖の対象でしかない

それ故に腰がすくんでガタガタ震え、ところ構わずお漏らしをしてしまう

触ったりするとパニックで跳びはねたりしてしまうと

心を開くまで何年かかるか分からない

保護主さんから説明を受けて

どうする?と一言

その話を聞いた時、本当に福はここに来るまでとてつもない恐怖と戦ってきたんだなと、そしてもうそんな恐怖は感じない生活を送って欲しいと思った

私たち夫婦の気持ちは初めから決まっていた

福ちゃんがよければ、ぜひお願いします。

こうして福は家族になった。

次回につづく…

コメント

タイトルとURLをコピーしました