昨日千葉県にある将棋・碁盤店にお邪魔してきた。
【お邪魔】とは言葉だけでは無く、訪れた先は盤製作家の方の工場兼ご自宅なのだ。伝統的な味のある日本家屋に作業場が隣接しており、お話も座敷でしていただいてなんとも居心地の良い空間だった。
1番の目的は上司が製作をお願いしていた榧の木(将棋盤で使う木材)で出来た将棋駒の平箱の受け取りとお会計。
なかなかそんな機会はないので、私はそこに同行させてもらったという次第。
実際に平箱を手に取らせてもらったが本当に丁寧に作られたもので木材とは思えない肌触りと適度な重厚感。そして蓋を開け閉めする時の密閉感が素晴らしく。手に取ると気持ちが昂ったのだ。
まだ駒を持っていないけど…平箱が欲しい。そう感じてしまう程の質の良さ、技術の高さを感じた。
ただ今回の榧の木で平箱を作成するところは私の上司の発案発注で、製作者曰く実際に製作を始めてみたら加工が非常に難しくかなり神経を使う為、時間がかかり頻繁に製作出来ないとの事。
お話を聞いていると、お金では無く自分の納得いく仕事がしっかりやり遂げられるのか、受け手の手元に届ける事ができるのか、と言った基準で仕事を受けるかの判断をしてらっしゃるようで職人の仕事に対する向き合い方を知る事ができて非常に勉強になった。
その他にも大きな将棋盤や製材されていない榧の丸太を見せてもらったり作業場まで見せて頂いて、帰りはホクホクな気持ちで帰った。
平箱にも魅せられたのだが、私は途中見せて頂いた三寸足付き将棋盤が気になって仕方がない。今回見せて頂いたものは行き先が決まっていたのだが次回12月頃に別の個体が出来上がるとの事でまたお邪魔させて頂く事となった。
将棋盤店を後にし、飲みの席で上司と一局手合わせをお願いしたが、やはりというか当たり前というか…とんでもなくボロ負けをした。
私はまずは肝心の将棋の腕を磨かなければ…
では。
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